「ふくのわプロジェクト」とは、皆さまに寄付していただいた衣類を売却し、その収益金でパラスポーツ(障がい者スポーツ)を応援しよう! という活動です。
企業や個人の皆様から提供していただいた、まだ十分に着られる・使える衣類などを国内や海外の中古マーケットで販売してくれるリユース専門業者に買い取ってもらったり、不定期で開催する“ふくのわマルシェ”で販売したりして、その収益金をパラスポーツ競技団体に寄付します。
日本は世界でも有数の流行発信地であり、衣類の一大消費国です。しかし他の先進諸国に比べて、衣類のリユース・リサイクルの環境整備は遅れており、年間約51万トンもの衣類が廃棄され、焼却・埋め立て処分されています(※1)
一方、パラスポーツ界はこの数年で国や企業の支援体制が充実してきたとはいえ、まだまだ選手や競技団体の経済的な負担は大きいものがあります。
多くの人にとって、衣類の処分は少なからず罪悪感を覚えるものではないでしょうか? しかし、ふくのわプロジェクトを通じて衣類をリユースのサイクルにのせれば、かつてのあなたのお気に入りが、世界のどこかでまた誰かのお気に入りの一着になるかもしれません。そして、その収益金は確実に、パラスポーツの発展に役立てられます。
クローゼットで眠る“服”から、関わってくれた人皆が笑顔になる“福”の輪が生まれますように――。
使い道がある限り、“布”が“久”しく循環(リユース・リサイクル)されますように――。
そんな願いをこめて“ふくのわプロジェクト”と名づけました。
あなたもぜひ、“ふくのわ”の仲間になってくれませんか?
※1 環境省 令和2年度ファッションと環境に関する調査業務ー「ファッションと環境」調査結果ー(日本総研)
「ふくのわプロジェクト」は産経新聞社の主催・運営事業です。
本プロジェクトは平成28年度・29年度東京都環境局「『持続可能な資源利用』に向けたモデル事業」に採択されました。
また、平成30年度より、東京都教育庁のオリンピック・パラリンピック教育「スクールアクション『もったいない』大作戦~東京3Rプロジェクト~」の取組みの1つとなりました。
「ふくのわプロジェクト」は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の理念に賛同し、衣類のリユースの促進を通じて、SDGsが掲げる17の目標の「4番」「8番」「12番」「13番」「17番」への貢献を目指しています。
2018年度より東京都教育庁のオリンピック・パラリンピック教育「スクールアクション『もったいない』大作戦~東京3Rプロジェクト」の一環に位置付けられました。幼稚園から大学まで、環境問題や共生社会を学ぶ題材として広がっています。学校発・学生発のアイデアで、ふくのわを活用した独自の授業や活動が行われています。
2020年夏から宅配キット「おうちでふくのわ」の販売を開始しました。専用衣類寄付袋や着払い伝票を梱包してキットを製作する業務は、渋谷区内の福祉作業施設に委託しました。業務委託費は健常者に委託した場合と同額をお支払いし、共生社会実現のため、ワークシェアを意識しています。また、袋のデザインには産経新聞厚生文化事業団が運営する障がい者施設の入居者の作品を採用しています。
日本は世界の中でも有数の衣類の消費大国です。しかし、他の先進諸国に比べて衣類のリユース・リサイクルの環境整備は遅れており、年間約51万トンもの衣類が排出され、うち約65%が燃えるゴミとして焼却処分されています。 ふくのわプロジェクトは企業や行政などと連携し、1枚でも多くの衣類がリユースされるように地道な活動を続けています。
ふくのわプロジェクトは2016年のスタート以来、衣類をリユースすることで二酸化炭素排出量の削減に貢献しています。衣類の回収時もトラックの帰り便や混載車の利用を通じて、運搬にまつわるCO2の発生を減らすよう努めています。
ふくのわプロジェクトはふくのわとSDGsの理念に賛同する企業や業界団体、行政、NPO法人、学校法人などとパートナーシップを組み、資源物の中で著しくリユース・リサイクルが遅れている衣類の分野で効率的な回収と再利用の拡大に努めています。衣類のリユースの促進を通じてSDGsの達成と共生社会の実現に貢献することを目標に、これからも活動を続けていきます。